「韓国はカード社会だから、現金はいらない」 これは真実ですが、遠征初心者にとっては 半分「罠」 でもあります。
確かにコンビニやカフェではクレジットカードが使えますが、肝心の 「移動(地下鉄・バス)」と「屋台」 では、独特のルールが存在するからです。
「iPhoneのSuicaで改札を通ろうとしたらエラーになった」 「WOWPASSにお金を入れたのに、改札が通れない!」 「券売機が現金のみで、手持ちの1万ウォン札が使えない」
そんな駅の改札前でのパニックを防ぐために、韓国遠征の必須アイテム 「WOWPASS(ワウパス)」と、交通系ICカード「T-money」 の正しい使い分け、そして「2つの財布」の概念について解説します。
なぜ「現金のまま」ではダメなのか
日本のクレジットカード(VISA/Master)も韓国で使えますが、それでも 「WOWPASS」 を推奨するのには、遠征特有の切実な理由があります。
両替所を探す時間がもったいない
コンサート当日は分刻みのスケジュールです。
明洞(ミョンドン)などのレートが良い両替所までわざわざ行く時間はありません。
かといって、空港やホテルのレートは非常に悪いです。
WOWPASSなら、主要な駅やホテルにある機械(キオスク)で、 日本円を入れるだけでチャージ(両替) が完了します。
H3:小銭(ウォン硬貨)の管理が地獄
韓国の硬貨は慣れないと見分けがつきにくく、財布の中でどんどん溜まっていきます。
WOWPASSを使えば、コンビニやカフェでの支払いがタッチ一つで済み、小銭のストレスから完全に解放されます。
【よくある誤解】日本のSuica・PASMOは使える?
結論から言うと、日本の交通系ICカード(Suica, PASMO, ICOCAなど)は、韓国では一切使えません。
Apple Payも「改札」では非対応
「Apple Payが使えるって聞いたけど?」と思う方もいるかもしれませんが、それは一部のコンビニや店舗での支払いの話です。
現在のところ、韓国の地下鉄やバスの改札機は、日本のiPhoneに入っているSuicaやApple Payのタッチ決済には対応していません。
改札でスマホをかざしても反応せず、後ろの人にぶつかられる原因になるので注意しましょう。
必ず、韓国独自の規格である 「T-money」 機能が入ったカードが必要です。
【最重要】WOWPASSとT-moneyは「別物」である

ここが、初心者が最も混乱し、改札で引っかかるポイントです。
WOWPASSは1枚のカードですが、実は内部で「2つの財布」に分かれています。
- プリペイド決済機能(オレンジの財布):
- 日本円でチャージする場所。
- コンビニ、飲食店、オリーブヤングなどで使う。
- T-money交通機能(グリーンの財布):
- 現金(ウォン) でチャージする場所。
- 地下鉄、バス、タクシーで使う。
アプリでチャージしても「電車」には乗れない
よくある失敗が、 「アプリで日本円をチャージしたから、これで電車に乗れる!」 と思い込んで改札に向かい、エラー音(ティリン!)で止められるケースです。
アプリや機械でチャージされるのは「1(買い物用)」だけです。
電車に乗るための「2(交通用)」にお金を入れるには、駅の券売機やコンビニに行き、現金(ウォン紙幣)でチャージする必要があります。
「WOWPASSというカードの中に、T-moneyという別のカードが同居している」 とイメージしてください。これさえ理解していれば、トラブルの9割は防げます。
WOWPASSの作り方(空港受取が最強)

現地に着いてから機械を探して発行することもできますが、おすすめは 「Klookなどで事前予約し、空港で受け取る」 方法です。
Klook「空港セット」ならすぐに受け取れる
現地の機械で新規発行する場合、空港セット以外の機械では「日本円の現金」が必要です。
Klookの「空港セット」なら、事前に決済済みのため、カウンターでバウチャーを見せるだけでカードを受け取れます。
\ ※仁川空港(T1/T2)で受け取って即出発/
【注意】T-money残高は「0」からスタート
ここが最大の注意点です。
発行された直後のWOWPASSカードは、 T-money(交通用)の残高が「0ウォン」 の状態です。
そのままでは地下鉄に乗れません。
空港でカードを受け取ったら、まず空港内のコンビニ(CUやGS25)に行き、 「T-moneyチャージ、1万ウォン」 と言って、手持ちのウォン現金でチャージしてください。
※そのため、日本から少額(3,000円分程度)のウォン現金を持っていくか、空港で少しだけ両替しておくのが安全です。
生存のための「残高管理」戦略
遠征中、お金の心配をしないための運用ルールを決めておきましょう。
T-moneyには常に「1万ウォン」入れておく
地下鉄の初乗りは1,400ウォン程度ですが、遠征では頻繁に移動します。 残高不足で改札に止められると、後ろの人に迷惑がかかるだけでなく、券売機まで戻るタイムロスが発生します。 「1万ウォン(約1,100円)を下回ったらチャージする」と決めておけば安心です。
アプリで「即時通知」&「利用停止」
WOWPASSアプリをスマホに入れてカードを登録しておけば、決済した瞬間に通知が来ます。
万が一カードを落とした場合も、 アプリからワンタップで「利用停止」 ができるため、現金を持ち歩くより遥かに安全です。
※もちろん、アプリを使うためには 常時接続の通信環境(eSIM) が必須です。
2回目以降の遠征でも「最強」な理由
WOWPASSを作るメリットは、初回の遠征だけではありません。実は 「リピーター」にこそ恩恵があります。
余ったウォンを「そのまま」次回に持ち越せる
現金でウォンを持っていると、帰国時に「また円に戻す(再両替)」か「タンス預金」にするか悩みます。
再両替は手数料で大きく損をします。 WOWPASSなら、残ったウォン残高はそのままカード内に無期限(カード有効期限内)で保存されます。
次回の遠征時、空港に着いた瞬間から、前回の残りでコーヒーを買ったり電車に乗ったりできるのです。
「次もまた来るかも」と思っている人にとって、これほど便利な財布はありません。
もしも「現金」が必要になったら?

「屋台でトッポギが食べたい」「T-moneyにチャージしたい」 そんな時は、WOWPASSの機械から 「ウォン現金」を引き出す ことも可能です。
【注意】仁川空港では「引き出し不可」
非常に重要なトラップです。 仁川空港のWOWPASS機械では、現金の引き出し機能が使えません。
「空港でWOWPASSから現金を出して、T-moneyに入れよう」という計画は失敗します。
現金引き出しは、ソウル市内の主要駅やホテルにある機械で行ってください。
「WOWPASS 9割、現金 1割」くらいのバランスで運用するのが、韓国遠征における最強の布陣です。
まとめ:お金の不安を消して、推しに集中せよ
慣れない通貨での支払いは、想像以上に脳のメモリを消費します。 レジで小銭を出そうとして焦ったり、両替所のレートを気にして歩き回ったりするのは、遠征においては「無駄な疲労」です。
- WOWPASSを空港で受け取る。
- T-money(交通用)には別途、現金チャージが必要(空港のコンビニで!)。
- Suicaは使えないと心得る。
この3つを実践すれば、会計はすべて「タッチ」で終わり。 浮いた時間と体力は、すべてライブと推し活に注ぎ込みましょう。
👇 次のステップ タクシー、地図、通信、お金。 基礎インフラはこれで完璧に整いました。
次は、いよいよ「応用編」です。 ソウル市内を飛び出し、K-POPのロケ地や郊外の会場(KINTEXなど)へ向かうための 「赤バス(広域バス)」 の乗り方をマスターしましょう。


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