地下鉄5号線に乗って、オリンピック公園駅を目指していた。ホームで電車を待ち、行き先の表示を確認せずに乗り込んだ。気づいたのは、見知らぬ駅で止まったときだ。路線図を見ると、乗った電車は하남검단산(ハナム・コムダンサン)方面行き——オリンピック公園駅には止まらない路線だった。カカオTでタクシーを呼んでも配車まで時間がかかる。会場までの道を調べている間に、開演まであと20分を切っていた。
5号線は江東(강동)駅で2方向に分岐し、片方がマチョン支線(마천지선)です。올림픽공원역(オリンピック公園駅)はこのマチョン支線上の駅で、本線(하남검단산方面)の電車は停車しません。このひとつの分岐が、初参戦のファンを詰ませる最大の落とし穴です。帰りには別の罠がある。23時を過ぎてタクシーに乗ると、深夜割増40%が自動適用される。この記事では、5号線の分岐ミスと深夜タクシー割増の2つを先に押さえ、올림픽홀(Olympic Hall)の行き方・帰り方を判断材料とともに解説します。
- KSPOドーム・TicketLink Arena・オリンピックホールの違いと見分け方
- 韓国初K-POP専用公演場「올림픽홀」の施設概要と歴史
- 5号線「方花方面/馬川方面」の分岐ミスを避ける乗車対策
- 深夜タクシー40%割増(00:00〜04:00)の正体と回避策
- 終演時刻別の帰り方3択と終電タイムリミット
- 잠실・강남・명동の宿泊エリア比較と用途別推奨
【最初に確認】KSPOドーム・TicketLink Arenaと間違えていませんか?
올림픽홀(Olympic Hall)はオリンピック公園(올림픽공원)の中にある会場です。同じ公園内にはKSPOドーム(約22,000人収容)やTicketLink Live Arena(約5,000人収容)も存在します。チケットの会場名が「올림픽홀」または「Olympic Hall」であることを必ず確認してください。
もうひとつ、名前の混同で問題になるのが강서구(カンソグ)にある「KBSアリーナ」です。最寄り駅は5号線 발산역(パルサン駅)で、올림픽홀とはソウルの正反対のエリアにある完全に別の施設です。「アリーナ」という言葉や過去のブログ記事での混同が起きやすいため、チケット記載の住所(송파구か강서구か)で必ず確認してください。

| 会場名 | 収容人数 | 最寄り出口 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 올림픽홀(Olympic Hall) | 約3,000〜3,150人 | 올림픽공원역 3番出口 徒歩1分 | K-POP登竜門。固定席+スタンディング |
| KSPOドーム | 約22,000人 | 올림픽공원역 3番出口 徒歩10分 | 大型ドームコンサート向け |
| TicketLink Live Arena | 約5,000人 | 올림픽공원역 1番出口 | 中規模アリーナ。旧名ハンドボール競技場 |
| KBSアリーナ(参考) | 別施設 | 발산역 5番出口(강서구) | 올림픽홀とは完全に別の会場・別エリア |
TicketLink Live Arenaの詳細なアクセス情報はSKハンドボール競技場(TicketLink Live Arena)の行き方はこちらを参照してください。
施設概要——韓国初K-POP専用公演場「올림픽홀」
올림픽홀(Olympic Hall)は、ソウル市 송파구(ソンパグ)のオリンピック公園内にある公演専用施設です。旧称は「88ホール(88홀)」——1988年ソウル五輪時代に使われた通称で、現在でも古い情報には88ホールと記載されているケースがあります。運営はKSPONCO(한국체육산업개발)が担っており、KBSとは無関係です。
建設は2003年(旧屋外テニスコート跡地に新築)。2010年から2011年にかけて70億ウォンを投じたリモデリングを実施し、2011年6月22日に韓国初のK-POP専用公演場として再開場しました。再開場記念公演にはSuper Junior、2PM、2NE1が出演しています。
大公演場の収容人数は固定席2,452席にスタンディングエリア700席を加えた最大約3,000〜3,150人。小公演場(240席)はインディバンドや新人アーティストの登竜門的な位置づけです。EXO(2012年デビューショーケース)、BTS、TAEYEON、IVE(2024年)など、K-POPの主要アーティストが初期から継続的に使用してきた会場です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 올림픽홀(Olympic Hall) |
| 旧称 | 88ホール(88홀) |
| 住所 | 서울 송파구 올림픽로 424(オリンピック公園内) |
| 運営 | KSPONCO(한국체육산업개발) |
| 建設 | 2003年 |
| リモデリング | 2010〜2011年(70億ウォン投入) |
| 再開場 | 2011年6月22日(韓国初K-POP専用公演場) |
| 収容(大公演場) | 固定席2,452席 + スタンディング700席(最大約3,000〜3,150人) |
| 収容(小公演場) | 240席 |
座席と見え方——半円形の中規模ホールは「どの席もよく見える」
オリンピックホールは固定席2,452席+スタンディング約700席(大公演場)の中規模ホールです。同じオリンピック公園内のKSPOドーム(約22,000人)と比べると規模は7分の1ほどで、規模が小さいぶん、どの席からもステージがよく見えると評価されています。
客席は半円形で、ステージ正面のフロア(F区域)と正面後方のC区域を中心に、左右へA〜B・G/D〜E・Hの各区域が扇状に広がります。地下1階・地上2階の構造で、もともとスポーツ施設(フロアはテニスコート兼用)だったため、2階席はバルコニーのように大きく張り出さず、1階から連続する形です。2010年に大規模な改修を行い、2011年に本格的な公演場としてリニューアル再開場しています。
2階席は区域によって見え方の傾向が分かれます。
- C区域(2階中央):公演の全体像を見渡せ、初めての人にも観やすい区域です。
- A・E区域:ステージから距離はありますが、演出全体を一望できます。
- G・H区域:視界はやや制限されますが、2階の割に演者を近くに感じられます。
フロア(F区域)はステージ最前で、公演によってスタンディング、または着席の自由観覧になります。
中規模ホールなので「外れ席でも距離が近い」のが安心材料です。見え方を左右する最大の変数は、階や列よりも固定席(安定して座って観られる)か、フロア=スタンディング(最前だが立ち見で、身長と位置に左右される)かの違いです。チケットを選ぶときは、まずこの2択を意識してください。
【最重要】5号線の「分岐ミス」だけは回避する——行き方完全解説
올림픽홀への行き方で最初に押さえるべきことがあります。5号線の하남검단산(상일동)方面行きに乗ると、オリンピック公園駅(올림픽공원역)には着けません。会場へ向かう時は「마천(マチョン)行き」に乗るのが正解です。これが本記事で最も伝えたい情報です。
5号線の分岐構造
ソウル地下鉄5号線は江東(강동)駅から東側が2つに分岐する路線です。一方は本線(하남검단산方面)、もう一方がマチョン支線(마천지선)です。올림픽공원역(オリンピック公園駅)はマチョン支線上の駅で、会場へ向かう時はマチョン支線に入る「마천(マチョン)行き」に乗ってください。本線の「하남검단산(상일동)行き」はオリンピック公園駅を経由しません。
乗車前にホームの行き先表示板または車内のLED案内を確認し、会場へ向かう時は「마천(マチョン)行き」であることを必ず確かめてから乗ってください。「5号線に乗ったから大丈夫」という判断は禁物です。

乗車フロー(決定版)
- ソウル市内から5号線の乗換駅へ向かう
- ホームの行き先表示を確認:「마천(マチョン)行き」に乗る(「하남검단산行き」は不可)
- 올림픽공원역(オリンピック公園駅)で下車する
- 3番出口を出る → 徒歩1分でオリンピックホールに到着
「방이駅(バンイ駅)で降りない」理由
古いブログやまとめサイトに「방이駅から徒歩25分でオリンピックホールへ行ける」という情報が残っています。この記述は古い情報のため推奨できません。방이駅はオリンピック公園駅の1駅手前(방화方面)に位置しますが、방이駅で降りると公園の外周を歩いてから公園内をさらに移動する形になり、徒歩15〜20分以上かかります。올림픽공원역3番出口から徒歩1分という選択肢がある以上、방이駅では降りずに乗り続けてください。
9号線を使う場合
9号線もオリンピック公園駅に乗り入れています(5・9号線共用駅)。ただし9号線は急行と各駅停車があり、急行がオリンピック公園駅に停車するかどうかは路線図で事前確認が必要です。確実に停車する各駅停車を選ぶか、乗車前に停車駅案内板を確認してください。
タクシーを使う場合
잠실(チャムシル)駅周辺からオリンピックホールまでの所要時間は約10〜15分、目安料金は5,000〜8,000ウォン(通常時間帯)です。ナビの目的地は「올림픽홀」または「올림픽공원 동문(東門)」を指定することを推奨します。「オリンピックドーム」や「KSPOドーム」と告げると別の会場に案内される場合があるため、会場名をハングルで確認してから乗車してください。
【帰りの核心】深夜タクシー40%割増の正体と回避策
올림픽홀の帰り方で詰まる理由の大半は、深夜タクシー割増(심야할증)の仕組みを知らないまま23時以降にタクシーへ並ぶからです。ソウルのタクシーには時間帯別の割増制度があり、特に23時〜02時の帯は+40%が自動適用されます。
深夜割増の時間帯別まとめ

| 時間帯 | 割増率 | 基本料金換算(1.6kmまで) |
|---|---|---|
| 04:00〜22:00 | なし | 4,800ウォン |
| 22:00〜23:00 | +20% | 約5,760ウォン |
| 23:00〜02:00 | +40% | 約6,720ウォン |
| 02:00〜04:00 | +20% | 約5,760ウォン |
基本料金は2025年現在1.6kmまで4,800ウォンです。割増は走行距離に対しても適用されるため、オリンピックホールから江南エリアまでの通常8,000ウォン前後の区間が、23時以降は約11,200ウォンになります。
「22時終演でも詰む」理由
終演時刻と割増適用の判断基準は異なります。判断基準はタクシーに乗り込んだ時刻です。22時終演でも、退場に時間がかかり、タクシー乗り場に並び、実際に乗り込むのが23時を超えていれば40%割増が適用されます。올림픽홀は最大約3,000人が一斉に退場するため、タクシーの需給不一致——카카오택시で「운전사를 찾을 수 없습니다」(運転手が見つかりません)と表示される状態——が発生しやすい会場です。終演後にカカオTを開いても配車が取れない場合があります。
対策フロー(決定版)
- 地下鉄で帰れる見込みがある場合は、5号線방화方面の終電時刻を事前確認しておく(約23:30前後が目安。公式サイトで要確認)
- タクシーを使う場合は終演30分前(アンコール中)にカカオTで予約を入れる。終演後に開くと混雑で取れない場合がある
- 23時前に出発できる見込みがない場合は、잠실(チャムシル)エリアで1〜2時間 時間を潰してから移動する(02時以降は再び+20%に戻るため、割増負担が軽減される)
カカオTを使うには韓国のデータ通信が必要です。ソウル到着直後から安定した通信を確保するには、日本出発前にeSIMを購入しておくのが確実な方法です。
深夜帯のカカオT配車が読みづらい場合は、貸切タクシー・チャーターを事前に押さえておくのが最後の保険です。Klookで予約できる貸切チャーターは、終演時刻に合わせて会場前まで来てもらえるため、深夜割増の不確実性も配車待ちの不安も同時に解消できます。空港・宿泊先・観光地のいずれにも直行できるため、翌朝便で帰国する遠征者にも有効です。
帰り方3択と終電タイムリミット
退場後の選択肢は3つです。終演時刻をもとに、会場を出る前に使う手段を決めておくことが、退場後に右往左往しない唯一の方法です。

選択肢1:地下鉄(5号線・9号線)
オリンピック公園駅の終電は公式サイトで確認が必要ですが、5号線방화方面は約23:30前後が目安です。22時台の終演であれば終電まで余裕をもって帰れます。乗車前の行き先確認——방화方面——は帰りも同様に必要です。
選択肢2:22時台のタクシー(+20%帯)
22時〜23時の間に乗り込めれば割増は+20%で済みます。チャムシル(잠실)までの目安は通常5,000〜8,000ウォンの1.2倍。終演30分前にカカオTで予約を入れ、アンコール中に乗り場へ向かうことで間に合う可能性があります。
選択肢3:23時以降のタクシー(+40%帯、または잠실で時間潰し)
終演が22時を過ぎ、退場混雑で23時を超える見込みが高い場合は2つの対処があります。ひとつは40%割増を覚悟でタクシーに乗ること。もうひとつはオリンピック公園駅から3〜4駅先のチャムシル(잠실)で食事・カフェで時間を潰し、02時以降に移動して+20%帯に乗ることです。
| 終演時刻の目安 | 推奨手段 | 割増 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 〜22時以前 | 地下鉄(5号線방화方面) | なし | 終電まで余裕あり。最もコスト効率が高い |
| 22時〜23時 | 地下鉄 or タクシー(+20%帯) | +20% | 終演30分前にカカオT予約を忘れずに |
| 23時以降 | タクシー(+40%帯)or 잠실で時間潰し | +40% | 割増覚悟 or 02時まで待つ二択 |
宿泊エリアの選び方——잠실 vs 강남 vs 명동
올림픽홀からの距離と終演後の移動負担を考慮すると、宿泊エリアには優先度の差があります。会場に近いほど深夜の移動リスクが下がり、翌日の行動にも余裕が生まれます。
第1推奨:잠실(チャムシル)エリア
올림픽공원역からの地下鉄で3〜4駅、タクシーで約10分圏内です。롯데월드타워(ロッテワールドタワー)周辺は深夜でも人通りが多く、ひとり参戦でも安心できる環境が整っています。終演後の移動距離が最短になるため、深夜割増の影響を最も抑えられる立地です。
第2推奨:강남(カンナム)エリア
タクシーで15〜20分の距離です。ビジネスホテルが豊富で、K-POPショップ巡りや食事との組み合わせも充実しています。ただし23時以降の移動は+40%割増が適用されるため、料金を把握した上で選択してください。
명동(ミョンドン)エリア
ソウル滞在の拠点として便利ですが、올림픽홀からはタクシーで25〜30分かかります。終演時刻によっては23時の割増適用が確定的で、交通費の負担が大きくなります。올림픽홀公演のための前泊・後泊には잠실エリアの方が合理的です。
よくある質問
まとめ
ソウルオリンピックホール攻略の核心は「KSPOドーム・TicketLink Arenaと混同しない」「5号線の分岐ミスを避ける」「深夜タクシー40%割増の時間帯を意識した帰り方を決めておく」の3点です。3,000人規模のK-POP専用ホールは中小規模ながらアクセスは複雑で、事前準備の有無が当日の体験を左右します。
混雑回避の最適解はチャムシル(잠실)エリアでの前泊・後泊です。会場から徒歩・タクシー圏内、ソウル中心部とも好相性で、翌朝の観光・空港アクセスとも整合します。深夜割増の不確実性に備えるなら、Klookで貸切タクシー・チャーターを事前予約しておくのが最後の保険になります。
この会場への遠征で「どのエリアのホテルを選ぶか」で悩んだら、5エリア比較ガイドが判断の起点になります。
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